耳鼻咽喉科疾患とは

当院では、みみ(耳)、はな(鼻)、のど(喉)、頸部(首)などでみられる症状や病気についても対応いたします。小児によくみられる耳鼻咽喉科疾患は、以下のようなものがあります。

急性中耳炎

乳幼児の小児に発症しやすい疾患です。耳と鼻やのどをつなぐ耳管は、中耳という、鼓膜の裏側とつながっています。乳幼児の耳管というのは、ほぼ水平の状態になっています。そのため、風邪をひくようなことがあれば、耳管をつたって病原体(細菌、ウイルス 等)が中耳に入り込むことで炎症が起き、様々な症状が起きることがあります。このような状態にあるのが急性中耳炎です。発症原因でよくみられるのは、肺炎球菌、インフルエンザ菌などです。

主な症状ですが、炎症によって膿が中耳に溜まるなどして、耳の痛み、耳がつまる感覚(耳閉塞感)、難聴等の耳症状が現れます。また発熱等もみられます。膿の量が多ければ、鼓膜が破れ、耳だれとして出るようになります。言葉で症状を伝えられない小さな子どもは、不機嫌になることもあれば、ぎゃんぎゃん泣くということもあります。

治療をする場合ですが、症状が軽度であれば経過観察となります。軽症でも症状が改善しない、中等症以上であるとなれば抗菌薬を投与します(年齢に応じて、5~10日間程度続けます)。

滲出性中耳炎

乳幼児や高齢者によく起きるとされる中耳炎です。急性中耳炎の罹患後、中耳に液体(滲出液)が貯留し、それによって耳が詰まるような感覚(耳閉塞感)、難聴などの症状がみられるようになります。そのため、テレビを見る際に音量を必要以上に大きくしている、呼びかけても返事をしない等があれば、受診をお勧めします。

治療に関しては、耳鼻咽喉科への受診をお勧めします。液体が自然と引くのと待つ事が多いですが、長引いた場合は抗生剤や鼓膜切開などの治療を行う事もあります。

外耳道炎

耳の穴の入り口から鼓膜までの間を外耳道といいます。この外耳道に炎症が起きている状態を外耳道炎といいます。

治療に関してですが、必要であれば点耳薬を使用します。

副鼻腔炎

目やおでこ、鼻の周囲に左右対称で8つの空洞(上顎洞・篩骨洞・前頭洞・蝶形骨洞)がある部位が副鼻腔です。鼻腔とは非常に細い通路でつながっています。この副鼻腔が、かぜを引くなどしてウイルスや細菌に感染し、炎症を引き起こしている状態を副鼻腔炎といいます。

同疾患の多くは、かぜ症候群が副鼻腔の粘膜にも感染するようになって発症するようになります。主な症状は、かぜ症候群による、鼻炎やのどの痛みのほか、発熱、全身の倦怠感、咳です。この鼻炎の症状が1週間以上続き、細菌感染(原因菌は、肺炎球菌、インフルエンザ)を引き起こすと、副鼻腔内に膿が溜まり、膿が混じった鼻水が出る、頭痛、頬の部分に痛みなどがみられるようになります。

治療をする場合ですが、軽症の場合は抗菌薬を使わずに、自然と軽快するのを待ちますが、症状がひどい、もしくは長引く場合は・抗菌薬を使用します。また対症療法として、解熱鎮痛剤、痰切り薬などを用いることもあります。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎はこちら

おたふくかぜ

おたふくかぜはこちら