予防接種とは

感染症をあらかじめ予防できるように行うワクチン接種のことを予防接種といいます。一口にワクチンと言いましても、大きく3つの種類に分けられます。

ひとつは、病原体(感染症の原因とされる細菌やウイルス 等)の病原性を極力弱めて作られた生ワクチンです。2つ目は、病原体を不活化させたものを集めて作ることで、感染性を失くした不活化ワクチンです。最後は、細菌が持つとされる強い毒性を無毒化させてから作られたトキソイドです。

これらを接種することで、特定の感染症に対して免疫がつけられます。その後、同様の病原体が体内へ侵入したとしても、発症しにくくなる、もしくは発症したとしても軽度な症状で済むようになります。このように個人の身を守るという点において重要ですが、ワクチンを接種する人々が多くなれば集団免疫を獲得するようになります。これによって、ワクチンを接種することができない方々が、市中で感染するリスクも低減していき流行化が妨げられるなど、社会全体を守るといったことにもつながっていきます。

なお予防接種には、予防接種法に基づいて行われる定期接種(推奨されている期間に接種すれば、原則費用は公費負担)と、接種の有無は個人で判断し、費用も自己負担となる任意接種があります。任意接種につきましても、罹患すると重症化するリスクのある感染症も含まれるので、できるだけ接種されることをお勧めいたします。

小児が受ける定期接種と任意接種のワクチンの種類や接種回数については、以下のWEBサイトがわかりやすく、詳しいです。

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